竹製まな板の魅力とお手入れ方法

天然竹製のまな板は、環境に優しく、速乾性、抗菌・防臭効果に優れています。
竹製まな板の魅力と、お手入れ・保管方法を詳しくご紹介します。

1.竹製まな板の魅力

抗菌・防臭効果

天然竹には自然由来の抗菌作用があり、細菌の増殖を抑えてくれます。
さらに竹には防臭効果もあり、プラスチック製のまな板に比べると肉・魚を切っても臭いが残りにくい特徴があります。

速乾性の高さ

竹製まな板は水切れが良く、速乾性があります。早く乾くことで黒カビの発生を抑え、衛生的に使用できます。

優れた耐久性

竹は硬くて密度が高く、木製のまな板に比べて傷がつきにくい特性があります。
これにより、長期間にわたって使用することが可能です。

環境に優しい天然素材

竹は成長が非常に早く、同じ土地で繰り返し再生・成長する持続可能な天然資源です。
海洋プラスチック汚染やマイクロプラスチックが問題となっている昨今、自然素材の竹を暮らしに取り入れることで
環境への配慮に繋がります。

2.竹製まな板のお手入れ方法

◎初めてお使いになる前に
長く衛生的にご使用いただくために、初めて使用する前には下記のお手入れをおすすめいたします。

洗浄
まずは食器用洗剤を使い、全体をしっかりと洗ってください。洗剤が残らないように、良くすすぎます。

②乾燥
風通しの良い場所でしっかりと乾かします。
まな板を立て掛けて乾燥させることで、両面が均等に乾き、カビの発生を防ぎます。

オイルケア
完全に乾いたら、キッチンペーパーや薄手の布巾などに適量の食用オイルを染み込ませ、まな板の表面を拭いてください。
オイルは竹の繊維に浸透し、乾燥やひび割れを防ぎます。オイルを塗布した後は、数時間から一晩放置してオイルを染み込ませます。
その後、余分なオイルをキッチンペーパーや布巾で拭き取ります。

オイルケアが終わったら、すぐにご使用できます。最初の数回は、特に水分や食材の染み込みに注意し、使用後はすぐに洗って乾かすようにしましょう。

初めに上記のお手入れを行うことで、竹製まな板の性能を最大限に引き出し、清潔で安全な状態を保つことができます。下記の日常のお手入れも行い、長くご愛用ください。

◎日常のお手入れ

まな板の洗浄・保管
竹製まな板を使った後はよく洗い、布巾などで拭いてから風通しの良い場所でしっかりと乾かします。
直射日光・高温多湿な場所は避け、通気性の良い場所で保管してください。

まな板の消毒方法
竹製まな板は、熱湯を全体にかけるか、薄めた酢や食品用の消毒スプレーを使用して消毒してください。
漂白剤の使用はできません。

オイルケア
まな板に油を塗ることで、乾燥によるヒビや割れを防ぎます。表面が乾燥したら適度に行ってください。

3.竹製まな板のご使用上の注意

水につけ置きはしない
天然竹製のまな板は、過度な水分を含むと耐久性が落ちて劣化が早まる恐れがあります。
使用後はすぐに洗って乾かすことを意識しましょう。

食器洗浄機の使用はしない
急激な温度変化や乾燥により、まな板が反って割れやヒビができてしまうことがあるため、ご使用はできません。
竹製まな板は“手洗い・自然乾燥”が基本です。

湿気の多い場所での保管はしない
湿気はカビの原因となります。通気性の良い場所で保管してください。

たわしや研磨剤での洗浄はしない
竹の繊維がささくれてしまうことがありますのでお避けください。

4.素材の特性(よくある問題)と対策

◎ささくれ

竹製まな板は素材の特性により、表面がつるつるとした状態ではございません。
すべての製品ではございませんが、ささくれや表面の毛羽立ったようなざらざら感は竹製品に起こりうる(特に乾燥した場合)現象となります。

たわしや磨き粉のご使用は、竹の繊維がささくれてしまうことがありますのでお避け下さい。
なお、まな板は直接口に入る物に触れますので、弊社では薬品や塗料を使用せずに大豆油で仕上げております。

表面無塗装の為、ささくれが目立つ場合は紙やすりなどで研磨していただくことができます。
その際は、まな板を水で濡らしながら目の細かい紙やすりでそっと削って頂くと、ささくれが気にならない程度に落ち着きます。
その後にオイルケアを行ってください。

◎反り

反りは、木製品・竹製品においては素材の特性上、起こりうる現象の一つです。
原因は、置き方や、不均一な水分の吸収・乾燥などが主となります。

【日常の反りを予防するには】
普段の使用上、片側のみ濡れた状態で乾かすと、反りが発生しやすくなります。片面しか使用していなくても両側をしっかりと洗ってください。

また、洗った後に立てかける方向を表裏/天地を変えて置いておくのも反り予防になります。
収納時は垂直に立てる、もしくは平らな場所に置いてください。

【万が一反ってしまった場合】
濡らした布巾の上に、反りの凸が上になる状態でまな板を置き、しばらくお使いいただくと戻ることが多いです。

◎カビ

【日常のお手入れでカビを予防するには】
洗った後はしっかりと水を切り、直射日光が当たらない、風通しが良く湿度の低い場所で保管してください。
しっかり乾かさなかったり(特に立てかけた下の部分)、汚れが残っているとカビが発生してしまうことがございます。

【万が一カビが生えた場合】
初期の段階であれば、紙やすりでカビ部分を研磨していただけます。
その後、よく洗ってから食品用の消毒スプレーをし、風通しのよい場所でしっかり乾かしてください。
※漂白剤は使えません。熱湯消毒は可能です。
ただし、カビが深すぎる場合や、衛生面が気になる場合は、新しいまな板への交換をおすすめいたします。

◎ひび割れ

乾燥や温度変化により、竹製まな板にひびが入ることがあります。
直射日光や高温多湿を避けた場所で保管してください。
また、定期的にオイルケアをすることで、竹の乾燥を防ぐことができます。

5. まとめ

プラスチックの代替品としても注目されている竹素材は、これからの時代にあった「環境に優しいまな板」とも言えます。
お手入れしながら使い込むと、飴色の風合いに変化し、手に馴染んでくるのも竹製の魅力の一つです。
昔からの自然のままの作り方である天然素材の特質をご理解いただき、末永くお付き合いいただけますと幸いです。

竹美商事ではオリジナル竹製まな板を販売しております。